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2022年10月 7日

 

こんにちは。院長の安江です。
秋が深まる10月は栗がよく採れる季節。

 

食べものとして親しまれる栗は、
染物の材料としても活躍します。


なかでもイガの部分を使うと、


落ち着いた風合いの茶色が楽しめるそうです。

 

 

ところで、イガのような尖ったものを触ると、
チクチクとした刺激を感じますよね?


このような感覚があるのは、


皮膚に神経が通っているためです。

 

実は、私たちの『歯』にも神経が通っており、
「むし歯が痛む」のは、


この『神経』が関係しているのです。

 

 

 

 

◆むし歯が神経まで達すると...

 

むし歯ができた際、
ズキズキとしたひどい痛みを感じるのは、


むし歯菌が「歯髄(しずい)」と呼ばれる


歯の内側の神経組織を攻撃しているためです。

 

歯髄まで達するほど大きいむし歯ができてしまうと、
細菌によって神経が侵されてしまうため、


「歯髄をすべてとり除く処置」をしなくてはなりません。

 

 

 

 

 

◆できれば「神経」はとりたくない...

 

神経をとると、当然ながら
痛みを感じることがなくなります。

 

そのため、
一度「歯髄をとる治療」を経験すると、


次にむし歯になったときに、小さなむし歯でも


「痛いからすぐに神経をとってほしい!」


と考えてしまう方もいらっしゃいます。

 

しかし、それは大きな間違いです!

 

なぜなら歯髄には、
「歯に栄養を運ぶ」という、


とても大切な役割があるためです。

 

歯髄をとってしまうと
本来なら運ばれるはずの栄養が失われるため、


歯は枯れ木のようにもろくなります。

 

そうなってしまえば、
欠けたり、ひび割れたりするなど、


確実に寿命が短くなってしまうのです。

 

 

 

そう、丈夫で健康な歯でいられるのは、
歯髄(神経)があるおかげなのです。

 

 

 

 

◆歯髄(神経)が無くても「むし歯にはなる」!

 

歯髄(神経)が無くなると痛みを感じなくなりますが、
「むし歯にならない」わけではありません!

 

 

逆に言えば、歯髄をとってしまうと
むし歯が進行しても、すぐ気づくことができず、


気づいた頃には、もう歯がボロボロに...


ということも珍しくないのです。

 

 

 

 

◆歯の寿命を延ばすために大切なこと

 

健康で丈夫な歯を残し、
一生豊かな食生活を送る
ためには、


やはり『神経を残すこと』は欠かせません。

 

 

もちろん、どうしても我慢できないほど痛むときや、
重度のむし歯にはやむを得ず神経をとることを


ご提案させていただくこともあります。

 

しかし、
「神経をとればすべて解決!」

 

...というわけではありません。


 

 

むしろ神経をとった歯は、
むし歯の発見が遅れないように


定期検診で注意深く


チェックする必要
があります。

 

 

また、
「神経の残っている歯」がむし歯になっても、


定期検診に通っていれば早期発見ができるため、


神経をとらずに済む可能性が高まります。

 

 

 

 

お口には『むし歯』だけではなく、
『歯周病』をはじめとした


自覚のない病気が他にも潜んでいます。

 

 

定期検診は、そうした
「隠れた病気」を見つけ出す


とても重要な機会です。

 

皆さまの歯を守るため、
ぜひ習慣づけていただければ幸いです!

 

 

 

恵那駅デンタルクリニック
〒509-7201 岐阜県恵那市大井町302-2
TEL:0573-25-1166

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恵那駅デンタルクリニック 院長 安江達也
恵那駅デンタルクリニック
http://www.enaeki-dental.com/
院長 安江達也

【略歴】
1990年4月
愛知学院大学歯学部入学
1996年3月
愛知学院大学歯学部卒業
1996年4月
愛知学院大学歯学部口腔治療学講座入局
1998年4月
名古屋市中川区 今枝歯科医院勤務
名古屋市立城北病院 歯科口腔外科研修医
2001年4月
岐阜市河村病院歯科部長
愛知学院大学歯学部歯科補綴学第一講座助手兼務
2004年9月
恵那駅デンタルクリニック開業